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マラソンに代表される持久的な競技では、運動を長時間持続させるために、体内に酸素を取り込んでエネルギーを作り出す必要があります。
この酸素を取り込む能力を表す酸素摂取量の最大値(VO2max:最大酸素摂取量)が持久力に大きな影響を与えます。全身持久力測定では、運動負荷試験中の酸素摂取量の測定を行います。
この試験では、トレッドミル上で走っているときや自転車エルゴメータを漕いでいるときの呼吸を専用のマスクを通して採取し、呼吸代謝測定装置で分析することで、呼吸の中の酸素濃度や二酸化炭素濃度を測定します。また、心拍測定器を用いて運動中の心拍数を測定します。
これらの呼吸や循環に関するデータから、その人が体内に取り込むことができる酸素の量(酸素摂取量)などを算出します。また全身持久力測定の結果からは、目的に応じたトレーニング強度(走るペース、自転車のペダリング負荷や目標心拍数)を提案しています。
筋力・パワー測定ではBIODEX System 4を用いて等速性筋力を測定します。等速性筋力の測定は関節が一定の速度で回転運動をする際に発揮される力の大きさを測定します。
握力計などによる等尺性の筋力測定や1RM測定などによる等張性の筋力測定と比較して、スポーツをする際に近い動的な筋力を正確に測定できるほか、筋や関節に対して過剰な負担をかけないため、安全に測定ができます。
測定された筋力は大小を比較するだけでなく、個人の中で左脚と右脚、もしくは伸展筋力と屈曲筋力の比率から筋力バランスを評価することができます。
筋力・パワー測定ではPOWERMAXを用いて、固定式の自転車を漕いでいるときに発揮される機械的パワーを測定します。当センターでは、POWERMAXを用いて主に最大無酸素パワー測定、ミドルパワー測定、間欠的パワー測定を実施しています。
最大無酸素パワー測定:ペダルの負荷(重さ)を複数設定して最大10秒間のペダリング運動を実施します。複数の負荷条件で測定することで、短時間に発揮できるパワーの最大値を測定できるほか、負荷が小さいときもしくは負荷が大きいときに発揮されるパワーがそれぞれどれくらいあるのかがわかります。
ミドルパワー測定:一定の負荷条件で40秒間の全力ペダリング運動を実施します。発揮されたパワーを平均化することで、無酸素性の持久力がわかるほか、40秒間の最大パワーやパワーが低下する度合いを測定することで、持久力の課題がどのエネルギー供給機構にあるのかがわかります。
間欠的パワー測定:球技(サッカーやバドミントンなど)では連続して運動するだけでなく、ダッシュや切り返しと休憩を交互に繰り返します。間欠的パワー測定では、一定の負荷条件での運動と休息を繰り返す中で発揮されるパワーを測定し、球技などに特有な持久力を評価します。
基礎体力測定のうち、ジャンプ測定はマットスイッチ上で数種類のジャンプを実施することで、極短時間に発揮される下肢のパワーを測定します。マットスイッチではジャンプをした際の滞空時間からジャンプ高を算出するほか、連続ジャンプ時の接地時間を測定します。
カウンタームーブメントジャンプ:通常の垂直跳びのように下肢や腕振りの反動を用いてどれだけ高くジャンプできるかを測定します。
腕振りを用いないカウンタームーブメントジャンプ:下肢の反動だけを使ってどれだけ高くジャンプできるかを測定します。
スクワットジャンプ:しゃがんで静止した状態からどれだけ高くジャンプできるかを測定します。
リバウンドジャンプ:連続ジャンプをする中でどれだけ接地時間を短く、かつ高くジャンプできるかを測定します。ジャンプ高を接地時間で割ることで連続ジャンプの能力(リバウンドジャンプ指数)を算出します。
基礎体力測定では、握力や背筋力から筋力を、長座体前屈から柔軟性を、全身反応時間から敏捷性を判定します。これらの測定は新体力テストなどの一般的な体力測定でも実施されているため、測定値を同性、同年代の基準値と比較しやすいほか、短時間で広範な測定できるため、健康増進を目的として継続的に体力測定を実施することができます。
身体組成測定では、体成分分析による身体組成の分析や超音波法による骨強度の評価を実施します。
身体組成はInbody 470により、体脂肪率や体水分量、筋肉量などを測定します。測定された各項目から、BMI(肥満指数)や基礎代謝量を算出するとともに、BMIと体脂肪率を標準値と比較して点数化します。
骨強度測定では、アロカAOS-100SAを用いて超音波法による骨量の推定を行います。推定された骨量から同性、同年代の基準値と比較することで、骨密度が低下しているかどうかがわかります。
超音波とは人間の可聴範囲を超えた高周波(20kHz 以上)であり、一般外傷や運動器系の急性期及び慢性期の痛み、またスポーツ障害など様々な傷害で幅広く活用されるのが超音波治療器です。
一般的に、1MHzと3MHzの2種類の周波数を使用する為、大きな筋肉の損傷などの治療や表層部の治療も可能です。
効果としては、血流改善、疼痛緩和、筋肉の緊張緩和、むくみの軽減などが挙げられます。
2つの異なる周波数の低周波電流を同時に流し、生体内で生じる干渉電流の刺激を利用する治療法です。皮膚抵抗が低い為、深いな刺激が少ない治療器で、筋を収縮させ、そのポンピング作用によって血流の促進を図ります。
効果としては、血流改善、疼痛物質や老廃物の排泄、マッサージ効果などが挙げられます。
青森県スポーツ科学センター
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青森県青森市大字宮田字高瀬22-2
TEL 017-737-0607
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【休業日】
毎月第3火曜日
年末年始(12月29日~翌年1月3日)